ギリシャのハイエンドアンプブランドPILIUM
今回ご紹介するのはDIVINE LINEのセパレートアンプのプリアンプARES(アレス)。 DEVINE LINEにはトップエンドの弊社でも展示をしているセパレートアンプのALEXANDER,HERCULESに加えて今回のセパレートアンプもラインナップしております。
ARES¥6,600,000(税込)
PILIUMは当店ではDivine Lineのセパレートアンプを展示しており圧倒的なパフォーマンスを持つアンプのリファレンスとして日々活躍している当店でも人気のブランドです。
ALEXANDER(プリアンプ) ¥8,800,000(税込)
HERCULES(モノラルパワーアンプ) ¥15,400,000(ペア、税込)
*PILIUMは全製品受注生産となります。
ALEXANDER / HERCULESは世界中にPILIUMの名前を知らしめた同社を代表するDevine Lineのトップモデルです。ひたすら気持ち良く音楽に浸る事が出来るアンプです。
これまでのPILIUMの記事です。
PILIUM / LEONIDAS(インテグレーテッドアンプ) レビュー記事はこちら
PILIUM / ACHILLES(ステレオパワーアンプ) レビュー記事はこちら
PILIUMイベントの模様。フルラインナップ!記事はこちら
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ARES
ギリシャ神話に登場するゼウスの息子で、 オリンパス十二神の一柱。 戦いの神 「ARES( アレス )」。
フルバランス ・ デュアルモノ設計による究極のチャンネルセパレーションを実現。
美貌の持ち主でもあるアレスを想像するかのような、洗練されたボリュームコントロール設計と、 抵抗はたったの1つだけという最小限のシグナルパスを実現し、ゼロロス設計技術、 徹底して行われるボイシングテスト、 コスト度外視のパーツやマテリアルの組み合わせにより、自然で色付けのないダイナミックな音響特性から奏でられる、その美しいサウンドに誰もが魅了されることでしょう。
出力は通常のXLR(バランス)出力に加えてP-LINK(PILIUM LINK OUTPUT)が装備されています。 P-LINKはARESとPILIUMのパワーアンプを接続する専用端子でP-LINK接続は出力回路のカップリングコンデンサをバイパスしDCアンプとして駆動します。
PILIUMはSilver以外にもBlack仕上げもオーダー可能です。
フロントパネルのタッチスクリーンはユーザーの好みで設定のカラーに変更も可能です。 入力、音量の設定はこのタッチパネルかリモコンで行います。画像はLEONIDASですがプリアンプ、インテグレーテッドアンプと共通となります。
ARES SPEC
モデル | ARES / プリアンプ |
価格 | ¥6,600,000 |
周波数特性[-3db] | 0.1Hz-500kHz |
SN比 | 110.5db |
THD+N | 0.0194%@1kHz&BW(10Hz-30kHz) |
入力系統 | XLR×3,RCA×2 |
入力インピダース | 60kΩ(XLR)、30kΩ(RCA) |
出力系統 | XLR×2(Standard,P-link) |
出力インピダース | <10Ω |
出力電圧 | 2Vゲイン:8db |
消費電力 | 9W(スタンバイ)、15W(アイドリング) |
サイズ 、重量 | W480×H170×D490 / 30kg |
付属 | リモートコントローラー |
付属電源ケーブル swisscables powerシリーズ「evolution/1.75m」
※電源ケーブルはアップグレード可能
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今回の試聴はパワーアンプはDIVINE LINEのARESと対になるPOSEIDONで試聴しています。
POSEIDON ¥12,100,000(税込、ペア)
PILIUMサウンドの特徴は静けさ、透明度、そして広がりだと思います。
ARESから生まれる空気感は正にPILIUMサウンドの魅力です。
PILIUMのアンプは超低歪で非常に静かな音場が特徴ですがこのARESも上位機種と並ぶ静けさと色付けの少なさを持っています。
驚異的な駆動力のHERCULESの大部分を引き継いだパワーアンプのPOSEIDONの駆動力という支えもありPILIUMの特徴が大きく出ています。やはりPILIUM同士の組み合わせの演奏は素晴らしいです。
ARESはPILIUMサウンドの広がりや奥行などに大きく影響する重要なコンポーネントです。
システムにおけるプリアンプの影響力は大きくパワーアンプは実際スピーカーを駆動する役目でもありパワーアンプに目が行きがちですが実際に音場や緻密さに影響する事はプリアンプの影響が大きいと言えます。
音楽ソースとパワーアンプのインタフェースや音量調整機能に加えて理想的なインピダース整合をする重要な存在でもあります。
トップモデルのALEXANDERをリファレンスプリアンプとして日々多くのデモを行っているので比較という意味では非常に分かりやすいと言えますが、言わば同じシリーズの上下のモデルでの比較でもありますのでどのような違いかはとても興味深いものです。
ALEXANDERとARESはスペック自体は共通している事も多く、基本となるフルバランス・デュアルモノラル構造も共通しています。価格差はARESが660万、ALEXANDERが880万です。
パワーアンプをPOSEIDONで固定したまま比較をすると、これが違います、大きく違います
サウンドトーンや方向性は見事に揃っておりARESが聴感上のS/N感などは良くなった部分も感じられますが、全体的なスケール感やエネルギー感はやはりALEXANDERの持ち味だと思います。
ALEXANDERとARESは同じ筐体、デザインです。つまり別筐体の電源部の違いが大きく上げられます。逆に言えばこのアンプとほぼ同サイズの電源部がもたらすアンプから生まれる表現の余裕の違いに当たると思います。
パワーアンプのクオリティが上がったかの様な鳴りっぷりと音楽の表情はARESでも良く出ていますが深さや音の密度などはALEXANDERが上回ります。
ただしこれはARESとALEXANDERを比較して分かる事であり、ARES単体でのポテンシャルはPILIUMサウンドを十分味わえるプリアンプである事をお伝えいたします。 ALEXANDERの魅力を1筐体でほぼ肉薄したARESの存在は大きいと言えます。
ARESはPILIUMサウンドの透明度と空気感を味わえるとても優秀なプリアンプです。
是非PILIUMのプリアンプにご注目下さい。
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エスアイエス 諸石
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