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Moroishi

GLANZ / mh-12 KATANA (刀) プレミアムフラッグシップトーンアーム

更新日:11月1日



追記:10月25日 今回の記事がGLANZのNEWSでも取り上げられています!こちら


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特選トーンアームGLANZ(発売:GLANZLAB)


これまでGLANZが追求する理想のアナログ再生、理想のトーンアームを追い求めるGLANZ代表でもあり設計者でもある濱田政孝氏の集大成と言えるモデルが誕生しました。

構造と物量に贅を尽くし価格度外視して生まれた至高のトーンアームです。


ドイツ語で「輝き」を意味するGLANZ(グランツ)

MH-KATANAの音の立ち上がりはこれまでに聴いてきたトーンアームの音を圧倒的に超える程に素晴らしく目の前に広がる世界に感動します。


一陣の風の後は音楽だけがそこに残ります。GLANZの「刀」はまさに名刀です。

LPに刻み込まれた音溝に無理な力を一切加える事無く、記録された音のみをカートリッジに伝えます。


そして、進化し続けるフラッグシップトーンアーム至高の逸品「刀」が入荷しました!

これからこの素晴らしい製品を扱えて嬉しいです。


下記に掲載していますがMH-KATANAの入荷に合わせてGLANZLAB濱田代表も来店され解説をいただきました。


¥4,400,000 12inch (税込) 




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これまでのGLANZ記事



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GLANZトーンアームの基本設計

原音追求を忠実に、レコードに刻まれた数ミクロンの溝からの音楽信号へと正確にカートリッジ(針先)がトレースする事をトーンアーム設計の第一に、立ち上がりを良くし、振動歪みを取る事を目標としています。 そのために、主にステンレス鋼を採用し音質の要となる支点部に4つのベアリングが支え、共振やブレを防ぎ、トレース能力を高める構造。特に、縦軸方向のベアリングは高精度のスラストベアリングを採用し、重いトーンアームが高感度に動ける支柱構造を与えて、トレース能力を高めています。

ステンレス素材の特徴を知り尽くし細部まで考え抜かれたトーンアームは振動、共振、歪みの悪影響を極力感じる事無くカートリッジが正確にトレース、発電した信号を正確に伝送が実現するGLANZトーンアームです。



KATANA(刀)は精魂込めて組み立てた逸品


開発者、濵田政孝の飽くなき挑戦は、2024年新たなプレミアムモデルを生み出しました。

この一歩進化したプレミアムには、KATANA (刀)と名付けました。一陣の風の後、音楽だけがそこに残ります。切れ味鋭い和包丁は素材に負担をかけることなく、素材そのものの味を雑味無く伝えてくれます。GLANZLABの刀はまさしく名刀です。LPに刻み込まれた音溝に無理な力を一切加えることなく、記録された音のみ正確にカートリッジに伝えます。スカッと切れ味よく立ち上がる、精魂込めて組み立てた自信作です。




KATANA(刀)のアームパイプは窒化処理


音の通り道のアームパイプの剛性を非常に高めたため、“スカッ”とした立ち上がりが格段に良くなりました。剛性を高めるための窒化処理には、欠点があります。温度が高すぎると変形してしまうこと、元の鉄のサビが出やすいこと、また表面の酸化物がレンガを焼いたように汚くその色もまちまちになることです。そのため様々な条件で試行錯誤を繰り返しました。 ステンレス素材に高温で窒化処理し、表面をそっと削り取り、その後錆防止やステンレスとの素材感を合わせるためクリア塗装を施しています。 この手間のかかる工程作業によりステンレス本来の弾性を残しつつ、パイプの外側、内側の剛度を上げ、トーンアームの高剛性化を実現。




究極の歪み音対策

音の通り道であるアームパイプに質量の高いステンレス素材を使用し、そこにダンパー材を並列に配置して、歪み音の対策効果を確実に高めています。さらに、ウェイト部はステンレスとし、その先端にはゴムで防振したタングステンを埋め込んだハイブリッド構造にしました。 KATANAでは、音の立ち上がりが良い分、歪み音対策も非常に重要です。KATANAの性能を十分発揮するためにも歪み音(残響音・反射音)を一つ一つ取り除かないと音がボケてしまいます。



KATANAのアームパイプの特長

アームパイプは音質にとても影響が出るところです。内側にはまずカーボン繊維を高密度に使用、さらにその内面は高級ポリ繊維で防振します。 プレミアムKATANAは、プレミアムSUSに比べて、カーボン繊維を“ぎっしり”と詰め込んでいます。この“ぎっしり”詰め込む成功率は50パーセント、高度な技術と経験がないと組み立てられません。 低抵抗の銀線を使用していますが、この銀線は切れやすいため、カーボン繊維や高級ポリ繊維で包んでアープパイプ内に入れるには、プレミアムSUSより更に高いノウハウと技術を要します。



KATANAのウェイト部の特長

KATANAのウェイト部は広帯域周波数を考慮し、それぞれの周波数帯の歪みを吸収できるよう、5重ダンパー構造になっています。アームパイプにカーボン繊維を“ぎっしり”詰め込みましたので、バランスを取るためメインウェイトは16穴から18穴に増やしました。 18穴に重いタングステンを埋め込み、重心がより支点寄りになるようバランスを取っています。 ウェイトに埋め込む18本のタングステン全てをゴム材で接着し、これも吸振を兼ねていますので、歪み音対策が増しています。




KATANA 仕様


KATANA 構造

モデル

MH-12 KATANA

材質

SUS304

ウェイト部ダンパー材質

ゴム+カーボン繊維++プラスチック+紙+ゴムの5重構造

ウェイト材質

SUS304+タングステン(ゴムで接着)

縦軸

SUS304

アームパイプ

SUS304+窒化処理+表面樹脂加工

アームパイプ防振

高級ポリ繊維+カーボン繊維(多)

支点

ラジアルベアリング×3+スラストベアリング×1

アーム内電線

銀線を絹糸巻き

出力コード

DIN5P+6N OFC

ヘッドシェル

SUS304+カーボン+銀線

ベース

SUS304




GLANZの歴史は振動、残響、歪みとの戦い


音響工学をしっかりと理解した発想と思考、素材特性を熟知した技術力で組み上げる 一本の究極的トーンアームは、原音の頂点を極める


私はこの「MH-KATANA」は発売のアナウンスを聞いた時から聴いてみたかった製品でとても期待しており、これまでもGLANZトーンアームは以前のシリーズ(モデル)MH-124Sの頃からGLANZ製品のトーンアームにおけるパフォーマンスの良さからご紹介をしており、現在のMH-1200S(12inch)への音の立ち上がりを中心に大きな進化の過程を知っているからこそ今回のMH-KATANAには強い期待と興味を持っていました。


今回はGLANZLAB 濱田政孝代表がMH-KATANAの入荷に合わせ(富士山の麓)沼津からお越し頂きました。MH-KATANAを持参され設計、開発者ご本人からMH-KATANAを直接手渡された時にはとても感動しました。


*株式会社GLANZLAB 開発 / CEO 濱田政孝氏



私はMH-KATANAの持つmade in japanから生まれる至極の音質を誇る世界最高のトーンアームの一本としてこの製品をこれからハンドリング出来る事、ご紹介出来る事は当然ながら当店のアナログサウンドの更なる音質の向上にも大きな影響を持つ事になり嬉しく思います。



MH-KATANAの絶対的な存在がある事でGLANZのブランドとしての信頼感、構造や作り込み、音質、クオリティの一貫性も高く通常シリーズのMH-900S/MH-1000S/MH-1200Sの魅力も今後も推薦、ご紹介していきます。


MH-1200Sを取り付けていたTRANSROTOR / ZET-3のプレイヤーにもGLANZオリジナルのステンレスアームベースやプラッターなども発売しており濱田氏セッティングの下でオプションパーツも色々試しとても有意義な経験でした。


*TRANSROTORにMH-KATANAを装着する為に調整をする濱田氏



設計者の製品作りにおける情熱や製品化するまでの苦労話や理想を追い求めて追求する話など尽きる事はなく、深い話を伺う事が出来ました。濱田代表とはこれまでに何度もお会いしていますが常に音に対する思いや考えを常に持ちエンジニアとして製品作りや研究は止まる事は無いと貪欲にアナログ、音楽に情熱を燃やしています。

またGLANZ製品のノウハウと共にサポートもしていただき安心して皆様にご紹介出来ます。



MH-KATANAで初めて体験する暗黒の様な背景の静けさ、深い低域、アナログの感動体験


ESOTERIC Grandioso T1 にMH-KATANAトーンアームをセット カートリッジ:ANALOG RELAX、DS AUDIO光カートリッジ PHONO EQ AMP:GOLDMUND MIMESIS PH3.8、DS AUDIO MASTER3 EQ アンプ:PILIUM ALEXANDER、HERCULES


オリジナルの状態からGLANZ MH-1200Sを組み合わせ、際立つ静けさと立ち上がり、広がりを味わえます。GLANZの特徴はプレイヤーに関わらずに性能を底上げして後押ししてくれる良さがあります。このスピード感はGLANZならではの魅力です。振動歪み、残響の無さからくる静けさはGLANZを使う醍醐味の一つであり最大の魅力とも言えます。 ここまでの感想はMH-1200Sです。


MH-1200Sの状態からMH-KATANAに交換をしセットし針を落とすと、音が出る前の数秒間のグルーヴノイズからでも明らかな深い静けさの違いと空気感の大きな差を見せつけます。

音の立ち上がりはMH-1200Sを大きく超えるものでこれまでのトーンアームでは未体験の静けさ、空間描写の生々しい演奏の世界が目の前に広がります。微動だにしない音像、コンパクトな口元、艶めかしい楽器の質感、トーンアームでアナログ再生の大部分が大幅に向上し感動するアナログ体験です。

次から次にレコードを試聴しますが、何度も聴いているレコードから新たな発見と感動があります。圧倒的にサウンドステージが広く奥行の演奏のステージ感さえも感じとれます。

VOCALの暗闇から浮かぶ艶のある質感、歌い手の口元や楽器の位置関係も映像作品を見ているかのように目の前で味わえます。主役だけをスポットを当てるのではなく背景や全ての演奏者、アンビエントが明確に感じられます。

神経質、冷たい、表情は一切なく音楽を緻密に再現するトーンアームです。

Christian McBrideのベースはアナログ再生が難しく低域の量感だけを意識して調整すると楽器の形を感じられないように肥大してしまう事がありますが、MH-KATANAで聴くとベースの形が見えるかのように締まりそれでいて低域の量感もこれまで以上に十分と出ていながらもスピード感を持って再現されるのには初めての体験でもあります。

「PAT METHENY&CHARLIE HADEN / Beyond the Missouri Sky(Short Stories)」では楽器の音色が深く、量感やレンジのある低域はハイエンドの世界では多く体験しますが、圧倒的な立ち上がりから深く掘りの深い低域、これも初めての体験です。

弦の振幅のすらも体に浸透する様に感じられます。二人の名手の名演が目の前で自分に向けて演奏されその情景さえも見えるかのようです。

本当に生々しく感動的な演奏、音質です。


濱田代表に上記の様な率直な感想を伝えると 「それを目指して長年試行錯誤してやっとここまで来たから。本当に凄いでしょ」と。

本当に凄いです。


MH-1200Sと比較して4倍以上の価格のMH-KATANAですが4倍の音の差というよりここまでの物量と技術に与えられた価格と捉え、MH-KATANAだからこそ得られる至高のトーンアームと言えます。GLANZにはMH-KATANAが登場するまでのトップモデルに プレミアムMH-12SUS ¥2,750,000(税込)

がありMH-1200Sを更に突き詰めたモデルがありますが、濱田代表はこれまでのトップモデルのプレミアムMH-SUS以上の価格帯の製品を予定はしていませんでしたが、エンジニアとしての究極を目指す意気込み、パーツ、構造の向上に加えて10年以上研究を重ねた窒化処理のクオリティに満足しMH-KATANAのプロトタイプを聴いた時に感動しこれは価格度外視で出すべきと決めたようです。


これまでのGLANZ製品の特徴でもあるステンレスの性能を活かしつつ更に窒化処理により剛性を高め、ウェイト部の五重ダンパー(ゴム材、カーボン繊維、プラスチック、紙、タングステン+ゴム)というGLANZの究極の振動、残響歪み対策をしたMH-KATANAの抜群の性能。


以前のGLANZ / MH-1200Sのレビューで大きく「静けさ」「緻密さ」「立ち上がり」がGLANZトーンアームの魅力とご案内しましたが、このMH-KATANAはそれに加えて「深さ」「陰影感」も味わえ音楽の奥深さが一段と感じられます。


価格も音質もずば抜けたトーンアームの登場です。


MH-KATANAを前にするとMH-1200Sは実に上手くバランスをまとめて他のトーンアームとは一線を画す音の立ち上がりとスピード感を味わえるコストパフォーマンスが素晴らしいトーンアームです。良いカートリッジも大切ですがそれ以上に良いトーンアームがアナログには必要です。


アナログの世界もまだ到達出来ていない世界があったとMH-KATANAを聴くと痛感させられました。


緩やかで美しいフォルムを描く曲線。均等の取れた量感。見るからに高い剛性を感じさせる最高級ステンレスの光沢。

それは、一切の誇張や潤色を拒んだ末に到達した「原音」体験のための自然体。



トーンアーム=アクセサリーというジャンルではなくアナログの音質の重要な音の存在感に影響する事をGLANZのトーンアームで、アナログの世界はここまで深くまだ多くの音と感動があった事を再現できる事を、この一本のトーンアームから体感する事になるでしょう。


GLANZのトーンアームのサウンドとクオリティは感動的なもので、いかにトーンアームがアナログ再生の音質に重要な役割とアナログ再生の要であることを再認識させられる名刀の名に相応しい濱田氏の集大成の至高のトーンアームです。


本当に感動的なアナログ再生です。

GLANZLAB 濱田代表有難うございました。


是非注目していただきたい素晴らしい最高のトーンアームです。


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GLANZトーンアームはMH-1200S、MH-KATANAを展示しております。


試聴希望はご予約にてご対応いたしますので、お問い合わせ、ご相談など お気軽にご連絡をお待ちしております。


エスアイエス 諸石

 

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株式会社 エス・アイ・エス


〒113-0022 東京都文京区千駄木5-42-5

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