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esoteric grandioso e1 / フラッグシップフォノアンプ Balanced Phonostage Preamplifier



ESOTERIC Grandioso E1 Balanced Phonostage Preamplifier


Grandioso T1に続くESOTERICアナログ製品の第二弾として、創設35周年を記念して2022年に登場したESOTERIC初のアナログプレイヤー「Grandioso T1」に続き、ついにフラッグシップ・フォノアンプ「Grandioso E1」が登場しました。


Grandioso E1 ¥4,730,000(税込)



価格:¥7,700,000(アーム付き)


当店でも常設展示中のGrandioso T1プレイヤーは、ESOTERICの技術と美学を結集した素晴らしいプレイヤーです。その完成度の高さは独自の非接触ドライブ方式 「ESOTERIC MagneDrive System」を搭載しマグネッティックドライバーとプラッターが磁力を使い、非接触で同期回転することにより、極めて正確で静粛な回転をする機構のDISC再生、回転メカ機構に情熱を注ぐ「ESOTERICの真骨頂」とも言える性能です。

そしてGrandioso E1は期待されていたT1に続くGrandiosoシリーズのフォノアンプが満を持しての登場となります。




Grandioso E1の特徴


MCカートリッジ本来のサウンドを引き出す

独自のMCバランス・カレント入力

Grandioso E1は、MCカートリッジで針がレコードをトレースすることによってコイルに流れる「電流」をそのままバランス受けする独自のMCバランス・カレント入力(XLR)を3系統備えています。一般的にMCカートリッジは、MMに比べて高い電流出力を誇ります。出力電流を負荷抵抗で微小電圧に変換して入力する一般的な方式に比べ、MCカートリッジの発電エネルギーを最も効率的に、ロスなく取り出すことができるため、MCカートリッジが本来持っている音をありのままに、演奏のリアリティーをそのままに再現することができます。また、MCカートリッジとフォノアンプの負荷インピーダンスのマッチングを気にする必要もなく、常にMCカートリッジから最良のサウンドを引き出すことができます。



MCバランス・カレント入力 – 技術解説

振動系が軽量化され、より微細な音楽情報をピックアップできるMCカートリッジは、MMにくらべて巻数の少ない小さなコイルを実装しています。そのため、出力電圧はMMよりはるかに低い1/20程度が一般的です。しかしながら、低インピーダンス・コイルと振動系の外に強力なマグネットを実装できるMCは、MMよりもはるかに高い電流を出力することができます。一般的な「電圧入力」の場合、本来の豊かな電流は負荷抵抗でMMの1/20程度の「微小電圧信号」に変換されることとなり、後段での大きな増幅にともなうS/Nの問題、抵抗による損失や、インピーダンス・ミスマッチによる音質の変化など、解決すべき数々の課題を生むことになります。対して、「MCバランス・カレント入力」では、MCカートリッジの豊かな出力電流をそのまま、ストレートにディスクリート構成のアンプに入力できるため、ロス無く、最も効率的に信号を取り出すことができます。また、MCカートリッジのコイルの両端(+/-)をバランス構成のアンプで受けることで、ノイズの影響を最小化し、高品位に増幅することができます。増幅素子には、本来電流を増幅するための素子であるトランジスター素子を採用することで、さらに設計の合理性を高めています。


光カートリッジ専用入力

光カートリッジは、内部でLEDと受光部(PD:フォトダイオード)を使い、カンチレバーの動きを光学的に検出し、アナログ音楽信号として出力します。振動系が軽量で針先の動きが磁力の反発(磁気抵抗)を受けないため、極めてスムーズで正確なトレースを誇り、立ち上がりの速い鮮明なサウンドを生み出します。E1は光カートリッジ専用のRCA入力端子を1系統装備しています。光カートリッジは、増幅やイコライジング方式がMM/MCカートリッジと全く異なるため、独立した専用の完全バランス/デュアルモノ・フォノアンプを搭載しています。また、LED用の電源回路は、独自の低フィードバック・ディスクリート・レギュレーターで高音質化しました。外部電源を備えた独自のバランス/デュアルモノ増幅回路により、光カートリッジならではの鮮明なサウンドを望みうる最高のクオリティーでお楽しみいただけます。



(光カートリッジ専用の完全バランス/デュアルモノ・フォノアンプ)


MM/高出力MC用 電圧入力

MM、トランス内蔵MC、および出力電圧の高いハイインピーダンスMCなど、出力電圧が高いカートリッジ用に電圧入力専用RCA端子1系統を装備しました。入力信号は直後にバランス化/増幅され、バランス・カレント入力と共有する完全ディスクリート構成の主増幅回路で増幅されるため、バランス・カレント入力同様に妥協の無い、優れた音質をお楽しみいただけます。使用するカートリッジに合わせて負荷抵抗、負荷容量を設定することができます。


完全バランス/デュアルモノ/ディスクリート構成にこだわった

バリアブルEQ・ゲインアンプ回路

MCバランス・カレント入力、およびMM/MC電圧入力から入力された信号は、各入力に共通の2段構成のバリアブルEQ・ゲインアンプ回路にて増幅とEQ処理が行われます。増幅方式はナチュラルな音質を求め、CR型を採用しました。完全バランス/デュアルモノ/ディスクリート構成にこだわり、部品の選定にも細心の注意を払って高音質を追求しました。増幅ゲインは、カートリッジに合わせて細かく微調整が可能で、使いやすさを高めています。


MM/MC用フォノアンプ(左) 光カートリッジ用フォノアンプ(右)


様々なイコライザー・カーブに対応

E1は、そのシンプルで優雅な外観のイメージとは異なり、プロスタジオ機器レベルの様々なEQカーブの調整が可能です。一般的なRIAAカーブを含む6種類(RIAA、Columbia、Decca、NAB、Teldec、AES)の代表的なEQカーブをリモコンのボタン一つで呼び出すことができ、さらに3つのEQパラメーター(ローリミット、ターンオーバー、ロールオフ)を個別にカスタマイズすることで、最大4つのカスタムEQ設定をプリセットすることもできます。様々なEQカーブの設定参考値が、オーナーズ・マニュアルに掲載されており、あらゆるレコードから最高の音質を引き出すことができます。



ES-LINK Analog

Grandioso E1は、プリアンプとの接続にRCA出力、XLR出力を各1系統ずつ装備しており、XLR出力は設定の切り替えにより、「ES-LINK Analog」出力に設定することができます。「ES-LINK Analog」は、対応した機器同士を接続することで、レコーディングスタジオのアナログコンソールからそのままモニターしているような、臨場感に溢れた再生ができるESOTERIC独自の電流伝送方式です。一般的な電圧伝送と比べて、約100倍の電流を伝送するため、音楽のエネルギーを余すところなく伝送することができ、パワフルで、奥行感やライブ感に大変優れています。また、原理的に接続ケーブルのインピーダンスの影響を受けないため、出入力信号の同一性を極めて高く保つことができます。

*ES-LINK Analog接続は対応したESOTERIC製品の使用が前提となります。


ES-LINK Analog = ESOTERIC独自の電流伝送


強力な4系統独立の電源部

電源/コントロールユニットは、メイン・ユニットからセパレートされ、フォノアンプとしては異例の大規模な4系統独立電源を構成し、本体との接続は3本の専用DCケーブルで行います。MC/MM用フォノアンプ部の電源は、電源トランス、整流回路を左右に独立させた完全デュアルモノ構成を採用。光カートリッジ用フォノアンプ、コントロール部もそれぞれ専用の電源部を搭載しています。電源を4系統に独立させることで、回路間の相互干渉を防ぎ、E1のピュアで力強い再生能力を支えています。


メイン・ユニット             電源/コントロール・ユニット





Grandioso E1 仕様

入力


XLR

3系統(MC電流入力専用)

RCA

1系統(MC/MM電圧入力)

OPTICAL

1系統(光電式カートリッジ専用)

RCA負荷抵抗


MC

10 Ω、50 Ω、100 Ω、200 Ω、560 Ω

MM

47 kΩ

RCA負荷容量


MM

100 pF、220 pF、320 pF

出力


XLR/ESL-Analog(切換式)

一系統

RCA

一系統

最大出力


XLR

6.6 V(XLR、RCA) / 12 V(OPTICAL)

RCA

3.3 V(XLR、RCA入力) / 6 V(OPTICAL入力)

ゲイン


MC(電流入力)

65 dB (XLR出力) / 59 dB (RCA出力)

MC(電流入力)

72 dB (XLR出力) / 66 dB (RCA出力)

MM(電流入力)

46 dB (XLR出力) / 40 dB (RCA出力)

OPTICAL

32 dB(XLR出力) / 26 dB(RCA出力)

電流ゲイン可変範囲

–9 〜 0 dB(3dBステップ)

電圧ゲイン可変範囲

–6 〜 +4dB(2dBステップ)

イコライザー周波数


LOW LIMIT(Hz)

50、71、100

TURNOVER(Hz)

800、630、500(RIAA)、400、350、300、250、FLAT

ROLL OFF(10kHz dB)

− 16、− 13.7(RIAA)、− 12.7、− 12、− 10.5、− 8、− 6、FLAT

外形寸法


本体

445 × 131 × 445 mm / 20.7kg

電源/コントロール部

445 × 131 × 451 mm / 23.4kg

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ESOTERICのフラッグシップGrandiosoシリーズのフォノアンプ、そしてGrandioso T1というプレイヤーで評価も高い「ESOTERICのハイエンドアナログサウンド」という点でも、今回のGrandioso E1を期待していました。

ESOTERICのフォノアンプは2017年発売のE2以来の登場でもありフラッグシップモデルのフォノアンプは今回が初となります。


ESOTERICお馴染みの重量級肉厚アルミニウムブロック筐体、電源/コントロールユニット、メインユニットの二筐体で構成されるGrandioso E1は電源ユニットとメインユニットとは3本のDCケーブルで接続します。 L,Rチャンネルに各一本、光カートリッジ用に一本となります。



プレイヤー / トーンアーム ESOTERIC Grandioso T1+GLANZ MH-KATANA カートリッジ

MCカートリッジ:ANALOG RELAX / MY SONIC LAB

光カートリッジ:DS AUDIO GRAND MASTER EXTREME プリアンプ、パワーアンプ PILIUM / ALEXANDER,HERCULES


トーンアーム GLANZ MH-KATANAのレビュー記事はこちら


光カートリッジ

DS AUDIO GRAND MASTER EXTREMEのレビュー記事はこちら



MCカートリッジから試聴します。

使用したカートリッジは、ANALOG RELAXとMY SONIC LABです。


特に印象的だったのは、躍動感と楽器の音色の克明さです。聴き入ってしまうほどの静寂さ、セパレーション、そして生気を感じさせる音色が際立って素晴らしいです。

Grandioso E1の大きな特徴といえるスピード感は、現代のアナログサウンドを象徴するような立ち上がりを実現しています。加えて、非常に静かで、聴感上のSNが優れているため、静けさと躍動感を両立させた素晴らしいフォノアンプです。

 

サウンドステージも広大で、静寂と明瞭さに満ちています。この性能はカートリッジの特性に依存するものではなく、E1自身の実力によるものです。異なるカートリッジで試聴しても、それぞれの表情の変化は明確に再現、楽しめるものの、全体のパフォーマンスに揺らぎはなくE1の性能の高さを感じます。

これほど豊かなアナログサウンドは、「アナログのESOTERIC」と言える程の完成度といえるでしょう。

躍動感のある音楽表現、サウンドステージの広さ、静けさは是非体験していただきたい魅力です。


音に余裕があり、音楽をリラックスして楽しめるのも特徴です。この余裕を支えているのが

・左右独立の完全デュアルモノ構成

・光カートリッジ用フォノアンプ専用の電源部

・コントロール部用の専用電源部

合計4系統に独立した大規模な電源の土台がこのスケール感を作り出しています。

、E1の土台を形成してい

また、一部のフォノアンプでは独自の音色がカートリッジに影響を与えることがありますが、Grandioso E1はそうした脚色を感じさせず、カートリッジ本来の性能や個性を引き出します。この特性もE1の大きな魅力といえるでしょう。


またMC入力はRCA/XLRとありますがXLR入力は「MCバランス・カレント入力」、MCカートリッジの豊かな出力電流をそのまま、ストレートにディスクリート構成のアンプに入力できるため、ロス無く、最も効率的に信号を取り出すことができ比較すると明らかに音楽のエネルギー感や密度の違いを感じます。強くお勧めします。


日本ブランドESOTERICからGrandioso E1のような素晴らしいアナログ製品が登場することは非常に喜ばしいことです。



光カートリッジで試聴します。 カートリッジは最高級の光カートリッジGRAND MASTER EXTREME 当店常設展示機のDS AUDIO / MASTER 3 EQを試聴の後にGrandioso E1を試聴します。


*光カートリッジ(フォノケーブル)の接続、取外しの際はフォノアンプの電源を落として作業する事をお忘れないようにお願いします。

*E1のOPT設定はONにするとOPT入力端子から電圧が出力されますので未使用時には必ずOFF設定でご使用ください。


光カートリッジ対応機器はこちら


光カートリッジの動作説明についての記事はこちら


光カートリッジの音楽再生能力も素晴らしいものでした!

MCカートリッジで味わったGrandioso E1のMCカートリッジで味わえた特徴がそのまま再現されますが、この光カートリッジの表現力は一段と素晴らしくGrandioso E1の最高と言えるパフォーマンスです!

力強さ、躍動感はそのままに音楽の濃さが大きく増しています。

Christian McBrideのベースの分解力と楽器の大きさを感じ取れるかのような目の前に克明に再現される表現はこれまでに聴いた光カートリッジの中でも圧倒的な良さと言えます。

光カートリッジの持ち味のスピード感、立ち上がり、分解力が特徴ですがそれに音楽の勢いと躍動感が大きく加算されるのですから光カートリッジの新境地ともいえるサウンドです。

目の前に広がる情景は演奏者、演奏、楽器、音楽が生々しく再現され音楽に浸れます。

これまでに聴いた事の無い光カートリッジの再現性に驚きます。


多くの方に光カートリッジのアナログサウンドの魅力を体感していただいと思います。


DS AUDIO光カートリッジの魅力を引き出す為の色付けの無さという意味でDS AUDIOのフォノアンプはとても評価しています。現在は徐々にではありますが今回のGrandioso E1の様に光カートリッジに対応したフォノアンプを発売するブランドも出て来ていますがDS AUDIOのフォノアンプはあくまでも真面目に光カートリッジの特徴、性能を忠実に反映する点がDS AUDIOの最大の特徴でもあり魅力でもあると思います。店頭でもまず光カートリッジを用いる試聴ではDS AUDIOを使用する程信用している製品です。

ジの試聴にはまずDS AUDIOを使用しています。

光カートリッジについてお話しする際に毎回お伝えしている事としまして

これまでの往年の素晴らしいMC/MMカートリッジより良い!という事では無く従来のコイルやマグネット(MC/MM)ではない異なる方法でアナログの音質を深めるアナログを楽しんでいただきたいという事です。

今後も弊社としても多くの製品の中で選りすぐりのMC/MMカートリッジの素晴らしい製品をお勧めしますし、お客様にもこれまで以上にお好きなカートリッジでアナログ再生を楽しんでいただきたいです。 皆様が音楽やプレイヤー(トーンアーム)によってお好きなカートリッジやトーンアームを各種選ぶように、その中の一つとして光カートリッジを選択をしていただきより充実したアナログ再生を楽しんでいただければと思います。


ESOTERICのフラッグシップモデルに相応しいクオリティの製品です。

E1で体験する新たなアナログの世界を感じて頂きたい。  そしてE1でしか味わえない躍動感と緻密さがあります。

是非多くのアナログリスナーに注目していただきたいモデルです。


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ご検討、試聴希望はご予約にてご対応いたしますので、お問い合わせ、ご相談など お気軽にご連絡をお待ちしております。


エスアイエス 諸石

 

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株式会社 エス・アイ・エス


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